(しあわせなメロディー)
















   

主要論文



優秀教員表彰制度の意義と課題−日本とアメリカの制度比較−
The Ideas and Issues :Good Teachers’ Recognition System of Japan and US
共生学会論文 2013.2.24
「教育は人なり」と言われるように学校教育の成否は教員の資質能力に負うところが極めて大きいと言える。よって学校教育の充実のためには、教員の資質能力をより一層高いものとなるようにすることが極めて重要である。国中に優秀な教員を増やしていくためには、「教師はどのような資質を有すべきか」について研究し、各々の国がそれを明示し広く知らしめ、教員のモデルを作っていくことが有効であると考えられる。本稿では日本とアメリカにおける優秀教員表彰制度を比較し、優秀教員の選考基準を分析し、この制度の充実を図る一つの方向を提示する。


The Nature of Teachers’ Work in Yokohama and California
Similarities ‐Differences ‐Omissions
2012年1月
(共著)GORDON, Richard  and  NOGUCHI Keiko

本論文は、日本の神奈川県横浜市・教育委員会が作成した教師のための「人材育成指標」 と アメリカ合衆国カリフォルニア州の”Teacher Performance Expectations” (教師に求められるパフォーマンス) を比較・検討するものである。これらの資料は、それぞれの地域の公立学校の教師が、良好な学級経営・授業つくり・生徒の良好な成長のために重要と思われている事柄をまとめたものであるが、これらを比較してみると共通点、相違点が浮かび上がるとともに、両方の地域における指標に、必要であると思われるのにも関わらず、欠落しているように思える項目も発見できる。両方の地域の指標に共通して重要視されている項目としては、カウンセリンスキル、リーダーシップ、地域社会の資源を活用する力などがある。逆に相違点としては、横浜の指標には、「教師としての熱意・人間性」がかなり強調されているのに対し、カリフォルニア州の指標には、それらの項目はなく、もっとも重要視されている項目として、「授業を振り返りながら実践していく力」が 挙げられる。異国に於いて重要視される項目と自国のそれを比較検討し、ユニバーサルな意味で教師の仕事を見つめ新任教員研修に活かしていくことは、国境を越え、両国の教育に利益をもたらすものと考え、比較・検討するものである。


子ども地域社会におけるバイオリン関わりあいの学び
:批判教育学の実践とその代替評価タイトル
2013日本共生学会発表
(共著)○安久津 太一、星槎大学、東京学芸大学、○ゴードン、リチャード カリフォルニア州立大学、 ○野口桂子 星槎大学

研究の目的
クリティカルペダゴジーの理論に基づいて子どもと音楽、そして社会との関わり合いに焦点をあてた、コミュニティ・バイオリンラーニングを東京近郊の小学校で7か月間行い、子どもが教師、友達とどう関わりながらバイオリンを学んでいくかを観察する。その折り、子どものフローの度合いにも注目する。比較対照群として、別の小学校において一斉指導によるグループ・バイオリンレッスンを行い、それぞれ異なる環境で子どもがバイオリンを学んでいくプロセスをビデオ観察し、「フロー」と「他者との関わり」の相関関係を分析する。


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